手作り傘 最初の1本
傘作りを習って1年
英国のFoxUmbrellasを好きになったことをきっかけに傘作りを始めて1年が経ちました!
東京の傘職人さんのもとに週に1回通いつめ、布の裁ち方、手縫いの仕方、ミシンの使い方などひたすら繰り返してきました。
最初は針に糸を通すのも苦労してましたが、なんとか満足のいく作品を作れるように!
作りたかったのは細巻き傘
傘作りはまずどんな傘をつくるかから始ます。
男性ものか女性ものか、雨傘か日傘か、骨の数は何本か、長さはどのくらいか…など、形だけで何通りも存在します。
作りたい形を決めて、それ用の型紙を作り、布を裁ち、骨に縫い合わせていきます。
形が決まったらあとは布の種類や色柄、細かなディテールを決めていくのです。
このように傘の形は理論上は何万通りと存在します。ただ、私が作りたい傘は習い始める前から決まっていて、男性ものの細巻きの雨傘一択でした。
きっかけがFoxUmbrellasなのでやはり英国伝統の、ステッキのような細巻き傘がよかったんです。
最初の1本はネイビー
色はネイビーにしました。黒も定番色なので迷ったのですがなるべく使いやすい色にしたかったのです。
ネイビーならグレー系のスーツでもネイビー系や茶系のジャケットでも合いますし、カジュアルなファッションにもマッチします。
黒だとかっちりしすぎてしまうので意外と使い勝手が良くなかったりするんですよね。
なので、最初の1本はネイビー!と決めていました。
完成品はこれ!
そうして完成した傘がこちらです。まだ不恰好なところもありますが、とりあえず満足のいく最初の1本となりました。
サファリジャケットと白シャツにスカーフを合わせて
サファリジャケット
本来のサファリジャケットは前面にフラップポケットが4つあり、肩にはエポレット、そしてベルトでウェストを締められるもの。
トレンド化したサファリジャケットはエポレットなどが省かれているものは多いが、このサファリジャケットはベルトこそないものの、それ以外は本来のクラシカルなサファリジャケットそのものです。
ブランドはイタリアの「HAMAKI-HO」。
有楽町にある阪急メンズ東京の「cento trenta」で購入しました。
本店は大阪のようですね。
ラコステのビズポロ
インナーのシャツはフランスの老舗カジュアルブランドラコステのものです。
夏にワイシャツって気持ち悪いですよね。暑いですし汗で背中に張り付きますし。
そんな場合はぜひビズポロをお試しください。
ポロシャツ素材で作られたワイシャツなので背中に張り付くこともなく、汗もよく吸ってくれます。
ポロシャツと違い台襟が付いているのでネクタイも締められるのが嬉しいところ。
お値段も1万円代からとお求めやすいところも魅力です。
ネイビーとホワイトの2色構成で清涼感を
ネイビーと白の2色
夏でもタイドアップしたいときもありますよね。
そんなときネイビーとホワイトの2色なら清涼感が出せます。
ホワイトシャツの上からネイビーストライプのジャケットを羽織り、タイはネイビーのソリッド。ホワイトチーフをTVフォールドで挿してみました。
写真ではわかりにくいですがチーフはリネンで軽やかな印象にしてます。
ネイビーストライプジャケット
「最低限揃えるべきスーツは何か?」という定番の質問。
おそらく「チャコールグレーの無地のシングルスーツ」か「ダークネイビーの無地のシングルスーツ」が回答として圧倒的に多いと思います。
そして3着目に「グレーかネイビーのストライプ」でしょうか。
なのですがこの質問、人によっては「ネイビーの無地」より「ネイビーのストライプ」をお勧めする専門家も多いようです。
というのも布地の良し悪しが最もわかりやすいのがネイビーの無地だそう。
同じネイビーの無地でもいい布地と悪い布地の高級感の違いは一目瞭然。
ところがそこにストライプが入るだけで、言葉を選ばずに言えば価格の差を「ごまかせる」そうです。
また、単純にやや主張がしたいという場面でもストライプは有効ですね。
ストライプのピッチ(線と線の間隔)が広いほどカジュアルなので、会社のドレスコードなどをご確認ください。
写真のジャケットはカジュアル寄りですね。
ネイビージャケットとデニムシャツ ※ 3/11(日)着用
10年もののネイビースーツを軸に同色で統一
もう10年近く着ているネイビーのスーツをデニムシャツに合わせました。
やや肌寒かったのでストールも。同色にして統一感を出しています。
ネクタイはダンヒルのヴィンテージもので、タイピンも同じくオールドダンヒルです。
ネイビー系にはゴールドが合いますね。
スーツにデニムシャツはラルフローレン氏が起源
だそうです。カジュアルウェアであるデニムシャツにスーツという、一見不釣り合いな組合わせを最初に着こなしたのがラルフローレン氏のようです。
最近、ワークジャケットにタイドアップなどもよく見ますが、そういったギャップある着こなしの元祖だったのかもしれませんね。
スポーツウェアであったポロシャツにスーツを合わせたのも氏が最初というお話もあります。
ポロシャツはラルフローレンの代表的なアイテムですし、アイビールックの代表格の氏だからこそ実現し得た組合わせかも知れません。
なんとなく納得感はあるように思いますね。
ラルフローレンのポロシャツはこちらから
ジョゼフオムのジャケットにスカーフで休日でもしっかり感を ※3/10(土)着用
ジャケット:ジョゼフオム
2年前くらい?に購入したジョゼフオムのジャケット。
ややビルドアップしたショルダーとふんわりした胸部の膨らみ、ほどよくシェイプされたウエスト。
基本的にクラシックな英国調の仕立てだが、コーデュロイの素材感がちょっといまっぽいかなと。
タイドアップしても綺麗ですが、この日は土曜だったのでスカーフで。
綺麗さを残しつつ、ほどよくリラックス感が出せたでしょうか。
ジョゼフオムとは
ジョゼフ・エテッドギー氏が1950年代にイギリスロンドンで立ち上げたブランド。
英国本国では「ジョゼフ(JOSEPH)」のオリジナルブランドに加え、インターナショナルなデザイーズブランドのセレクトを行っています。
スーツやニットに加え、特にパンツが有名で90年代には「JOSEPHのパンツなくしてはスタイリングが完成しない」とまで言われました。まさにファッション業界を席巻していた感じでしょうか。
いまでもクラシックな英国スタイルにエッジを聞かせた表現で業界の最前線に立っています。
日本ではオンワード樫山さんで取り扱いがあります。
ロンドン、ニューヨーク、パリ、カンヌに路面店を構え、世界中の有名百貨店でインショップを展開しています。
日本ではGINZA6のお店が一番大きいでしょうか。
お店の一覧はコチラから。
Shops | 株式会社オンワード樫山 - ONWARD KASHIYAMA -
オンラインショッピングもオンワード樫山さんがやってますね。
何度観ても面白い!私が映画「Kingsman」に惹かれた理由
強烈に格好いい映画「Kingsman」は私が一番好きな映画作品です。
初回限定のBlu-rayを買い、おそらくこれまでに50回は観返しています。
ここまで1つの映画にハマったのははじめてなので、改めて「Kingsman」の何にこんなにも惹かれるのか書き残しておこうと思います。
Kingsmanとは
2014年公開のイギリスのスパイ映画。名作「キックアス」を手がけたマシューボーン監督です。(そういえばキックアスもBlu-ray買ったな…。)
ロンドンのサヴィルロウにある高級テーラー「キングスマン」は、実はどこの国にも属さないスパイ組織の拠点。
タロン・エガートン演じる主人公エグジーはキングスマンのエージェントであるコリン・ファース演じるハリーとの出会いにより、紳士の何たるかを学び成長していきます。
様々な試練や訓練を乗り越え、無事スパイになったエグジーは、ついには人類滅亡を企てる大富豪ヴァレンタインを倒し、世界を救います。
かんたんに言うとこういったストーリー。スパイ映画であり、アクション映画であり、若者の成長物語であり…といった映画です。
要所にあふれる英国製品
Kingsmanでは身につけるものは基本的に英国製品です。例えば劇中でも秘密の暗号として登場する「ブローグではなくオックスフォード」の言葉通り、エージェントがはいている靴は「ジョージ・クレバリー(George Cleverley)」のオックスフォードシューズ。
※「ブローグではなくオックスフォード」とは穴飾りがあるブローグ靴(カジュアルな場面で履かれる)ではなくオックスフォード(フォーマルな場面で履かれる)を履いてこそ紳士である、という意味。
さらに、傘は1750年創業の「スウェインアドニーブリッグ」、時計は新興の英国ブランド「ブレモン」。
「ひとは学んで紳士になる」
私がKingsmanに惹かれる最大の理由は劇中でエグジーの先輩エージェントであるハリー(コリン・ファース)が放ったこの一言かもしれない。
劇中のやりとりはこう。
ハリー「紳士が新聞に載るのは3回だけ。生まれた時、結婚する時、死んだ時」
ハリー「我々は真の紳士だ」
エグジー「俺は違うよ。ただの平民だ」
ハリー「人は生まれた家柄で紳士になるんじゃない。学んで紳士になる」
エグジー「何を学ぶ?」
ハリー「まずは正しい礼儀を学ぶんだ。次に正しいマティーニの作り方」
私は主人公エグジーと同様、母子家庭に育ちました。正確にはエグジーの家庭は再婚していますが、エグジーが周囲の友人と馴染めずにいるところにも共感を覚えたのかもしれません。
中学、高校と周囲と一定の距離を保ちながらなんとか暮らして着ましたが、成績は散々でした。
高校の最初の実力テストでは数学で学年ビリ。総合順位も下から数えたほうが早かった私は高校2年に入り猛勉強をはじめました。
きっかけは正確には覚えていませんが、なんとかしないとまずいと思ったのかもしれません。
順位はみるみる上がり、高校3年生のころには学年1〜3位をいったりきたりしているところまできました。
そんななかでやっと入れた大学。ただ、そこでまたもや周囲との違いにコンプレックスを感じるようになりました。
まわりは当然のように海外留学経験があり、私立の中高一貫校を卒業し、都内の一等地に実家を持ってたからです。
私の生まれ育ちも、全国的に見ればいわば「普通」なんだと思います。ただ、そんな「普通」がかすむほど恵まれた友人がたくさんできました。
彼らに追いつき、追い越そうと努力しました。なんとか彼らを違うことができないかと学生のころからビジネスまがいのことをやり、自分のプライドを守ろうとしたのかもしれません。
そんななかでのハリーの一言。
「人は生まれた家柄で紳士になるんじゃない。学んで紳士になる」
いまからでも遅くはないんだと思えました。とことん学んで、一流の紳士になろうと改めて決意しました。
だからこそ、Kingsmanは一番好きな映画です。